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[2004.07.28]
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流れの先にあるもの
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▼RealNetworks Puts Harmony on any Player(PC WORLD)【英語】
http://www.pcworld.com/news/article/0,aid,117062,00.asp
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quote:リアルネットワークス社のハーモニーと呼ばれる新しいソフトウェアは,リアルプレイヤー10.5に組み込まれて火曜日にベータテストに入る。ハーモニーを使えばiPod上でリアルプレイヤー・ミュージックストアから購入した楽曲を再生できることになり,つまりハーモニーはiTunes ミュージックストア(iTMS)のデジタル権利管理(DRM)を解き明かして,同様の動きをしていることになる。
いまさら日本のレコード会社のCCCDとか呼ばれているコピープロテクトについて話をするのも馬鹿馬鹿しいんだけど,よくCCCDに怒っている人がなにに怒っているのか,わたしにはわからないときがある。音が悪くなるからダメって云うけど,んぢゃ音の劣化がまっっっったくないならCCCDに賛成なんだろうか? わたしは128kbpsのMP3でも音の劣化なんてわからないからそんなことどぉでもよく,制作者への仕方ない支援としてCCCDも買っている。でももちろん,CCCDは嫌っている。その理由はたったひとつで,それは_自由に使われることを拒否しているから_だ。使われたくないんなら,そもそも売るな。売り物として欠陥品である。で,その理由は,iTMSとiPodも同じである。だからわたしは,iTMSとiPodもたいして好きぢゃない。
自分がお金を出して買った音楽を,パソコンで聴いてなにが悪いだろうか? MP3やAACにして自分がいちばん好きなプレイヤーソフトで聴いてなにが悪いだろうか? 自分がいちばんよいと思う携帯プレイヤーに転送して,街中で聴いてなにが悪いだろうか? 情報のひとつとしてネットワーク上で共有し,その音楽を知る人をもっと増やすことのなにが悪いだろうか? どこのオンライン音楽ストアで買った音楽ファイルも,好きなプレイヤーで再生できるべきだし,好きな携帯プレイヤーで聴けて当然だ。それが基本的な考えであるのだから,まぁリアルという会社にはいろいろ問題はあろうとも,ハーモニーの登場はありがたい。
にしても。iTMSのDRMを取り除く,プレイフェアプロジェクトが登場したのが4月5日(過去記事)。それに対してアップルが,プレイフェアプロジェクトのサイトをサーバーから削除させたのが4月9日(過去記事)。リアルがアップルに同盟を申し入れて拒否され,iPodをかなり強く非難したのが4月13日(過去記事)。プレイフェアプロジェクトがhymnとなり,再出発したのが5月11日(過去記事,hymnのキャッシュ)。そして今回のリアルのハーモニー登場が7月26日(日付はすべて元ネタニュースの公開日)。この流れは,いろんなことがみえてくるぢゃないか。ユーザーが望むデジタル音楽は,iTMSでもハーモニーでも,まだ終点ではない。いまのDVDのような,徹底的に保護技術がぶち壊された,もっともっと自由度の高い終着点しか待っていない。いまは,ただただ,その流れをたどっているだけだと,感じる。
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